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眠れぬ真珠 [読書感想]

美丘」に続き、またもや石田衣良さんの作品です。

「眠れぬ真珠」は45歳の女性プロ版画家と
28歳の若手映画監督のラブストーリー。
年の差カップル、芸術家同士のカップルていう両方の側面から
楽しませてもらいました。

今回驚いたのは45歳の更年期障害を迎えた女性の
心情描写があまりにもリアルであれ?石田衣良さんって
女性だったっけ?ってつい思ってしまったほどです。

更年期障害を迎える人ってきっとこんなこと思ってたり
悩んでいたり、意外と開き直ってたりするんだろうなぁ、って
女性の私が思うようなことがそのまま書いてあるんです。
男性がどうしてこれほどまでに女性の立場に立って
表現できるのか不思議でならないです。

お話の舞台は逗子で、一度言ったことがある場所だけに
あのへんかな?って想像しながら読んでました。
芸術家カップルってきっとおしゃれなんだろうなぁ、
って想像が裏切ることなく描かれてます。
(実際に逗子は落ち着いた大人の海岸って感じです。)

単なるおしゃれ気取りの作品ってあまり好きじゃないんですが、
この石田さんの作品はまだ2作しか読んでいないですが、
どちらの作品も主人公たちが何をどうおもってそうするのかって
ハートの部分がとても純粋で悩みつつも前向きで
読んでいて気持ちいいのです。

そして読み終わったときには自分もがんばらなきゃ!
って励まされるのです。

今回「眠れぬ真珠」を読んで年を重ねていくことについて
新しいというか、薄々気づいていたけど後回しにしていた
考えを素直に受け入れらた気がします。

気になる二人の恋バナもとてもいい感じです。
情熱的なんだけどなぜかほほえましい。

読んでよかったな、って思える作品です。


眠れぬ真珠 (新潮文庫)

眠れぬ真珠 (新潮文庫)

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/11/27
  • メディア: 文庫



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